白い顔


412 あなたのうしろに名無しさんが・・・ sage 03/10/27 18:55
山仕事を終えた男が山道を歩いていると、通り過ぎるたびに道沿いの立木がザッと音を立てる。
不審に思い仰ぎ見ると、頭上の枝葉の間でツルリとした白い顔が笑っていた。
驚いて腰の鉈を振りかざすと、顔はスッと引っ込み、辺りにケラケラと笑う声が響き渡った。
と、急に鉈が持っていられない程重くなり、地面へ取り落とすとズブズブと沈んで消えてしまった。