- 481 雷鳥一号
sage 03/11/15 02:39
- 知り合いの話。
山奥の渓流で鮎釣りをしていた時のこと。 川原の砂地を歩いていると、いきなり片足がめり込んだ。
まるで流砂にでも飲み込まれたみたいで、なかなか抜くことができない。 同行している友人に頼んで、引っ張ってもらうことにした。
力を入れて引っ張るうちに、ずるっという感じで足が抜けた。 砂場から、彼の足と一緒に引きずり出されたものがあった。
砂でできた人型の上半身が、両手で彼の足をしっかりとつかんでいた。 二人が仰天していると、すぐに人型は崩れてただの砂山になったそうだ。
以来、彼らは砂地では絶対に足を止めないことにしたのだという。
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