- 755 雷鳥一号
sage 03/11/21 02:38
- 友人の話。
会社の仲間でキャンプに行った時のこと。 キャンプファイヤーを囲んで談笑していると、用足しをしたくなった。
皆に断り、彼は近くの森に入って小用を足した。 なぜかその森の中では、広場の声が二重に重なって聞こえたという。
皆の所へ帰ろうとすると、少し離れた木陰に何かいるのに気がついた。 小さな黒い猿のようなものがうずくまって、ぶつぶつと何かを呟いている。
それは広場にいる仲間たちの会話を、一言一句そのまま繰り返していた。 声色までそっくり同じだったという。
下山するまで、彼はそのことを皆に話せなかった。 何人かは声が重複するのに気がついており、不思議に思っていたそうだ。
|