- 783 雷鳥一号
sage 03/11/22 01:53
- 知り合いの話。
冬山登山に出かけ、大きな山小屋に泊まった時のこと。 団体用の広い部屋に三人で雑魚寝したそうだ。
夜中に、仲間の苦しそうな声で目が覚めた。 隣を見やると、彼の身体の上に黒い影が乗っているのが見えた。
影は仲間を両手で抱きかかえ、どうやら接吻しているようだった。 慌てて身を起こすと、たちまち影はかすんで消えてしまったという。
仲間の生命に障りは無かったが、その身体は冷え切っていたらしい。 計画を切り上げ、次の日に山を下りたのだそうだ。
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