蝋燭


145 雷鳥一号 sage 03/11/27 00:10
友人の話。

男子学生だけで夏山登山にいった時のこと。
キャンプ場で女学生のパーティと親しくなり、そのまま宴会となった。
どういうわけだか百物語をすることになったらしい。
ムードを出そうと、誰かが非常用の蝋燭を何本か点けたのだという。

別に変わったことも無く怪談は語られていった。
そのうち一人の女の子が、ある山の動物に関わる怪談をしたらしい。
その話が終わると同時に蝋燭が一本、ふっと消えた。

それからは、怪談が一話終わるたびに蝋燭の火が消えていった。
蝋燭が最後の一本になった時、友人がもう終わろうと提案した。
誰も反対はしなかったそうだ。