真心のサービス


910 真心のサービス 2009/08/25(火) 18:15:12 ID:lK4vxk860
5年ほど前、伊豆に旅行をした時の話です。

当時、子供達が10歳と7歳、妻は3年前に亡くなってました。
その1年前から、親父の跡を継いだ鉄工所がちょっとまずくて、しかも子供を二人抱えた
片親ですから、もうばたばたで、フラフラの毎日でした。
でも、鉄工所が順調に持ち直して来たので、休憩の意味で旅行をする事にした訳です。

俺は子供と『お母さんも連れてきてあげたかったねえ。もう亡くなって3年かあ』等と
話してました。それを仲居さんがちょっと聞いてたんでしょうね。
その日の夕飯時、3皿程、料理が乗ったお膳を一つ余分にもってきました。
俺「これは何ですか?」
仲居さん「これは、陰膳です。奥様との思い出を御楽しみ下さい。」
俺はこの粋で優しいサービスに、涙腺がぶわっと崩壊。人前なのに涙を流してしまいました。

その日の夜、にこにこした妻が夢の中に出てきました。ああ、妻の霊も旅行を楽しんでたんだ
なあと嬉しく思った所で目が覚めた。
俺はまた泣いてました。普段泣かない男なのにね。泣きっぱなし旅行のです。