預かり物1


 これは大学の先輩が体験した実話
その先輩は沖縄の人で東京の大学の受験のため上京していた時のこと
特に東京近郊に知り合いもいなかったので 都内のホテルに一人で宿泊していた

何校か受験するため2週間くらいの長期滞在だ
そんな中のある日、試験を終えて試験会場からホテルに戻ると フロントの人に呼び止められた

フロント「A様でらっしゃいますよね」
先輩「はい。そうですが・・」
フロント「実はA様宛に他のお客様よりお預かりものがあります」
先輩「えっ?誰ですか、それ?」
フロント「さあ・・他の従業員が対応しましたのでわかりかねます」
先輩は状況が理解できなかった。

なぜなら実家の親以外に彼がこのホテルに宿泊していることは
誰も知らないはずなのだから
先輩「人違いではないですか?」
フロント「いいえ。
お客様はA様ですよね?でしたら間違いございません。確かにA様宛にお預かり したものでございます」
先輩「他のAという名前の人ではないでしょうか?」
フロント「いえ、当ホテルでは現在A様という名前のお客様はあなた様だけですので」
先輩はわけがわからなかったが、とりあえず自分宛だという謎の預かり物であるB5サイズの茶封筒を受け取った

↓つづく↓


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