- 46 【本当は怖い童謡】
sage 2006/12/01(金) 23:48:46
ID:NBfpmNX8O
- 3年ぶりの姉の里帰り。
久々に見る甥は、なかなか利発そうに成長していた。 甥は生まれつきある痣のせいで、あまり同年代の友達がいない。
遊んでやったら、際限がない。 お守りに疲れたので、適当に話題を振ってみる。 かごめ かごめ 籠の中の鳥は いつ いつ 出やる
夜明けの番に 鶴と亀が 滑った 後ろの正面 だぁれ
『知ってるかい?この歌ホントは、子供を殺す歌なんだよ』
『・・・・・・』 理解できないのかな?甥は、俺を見つめるだけだ。 『お腹にいる赤ちゃんを、お母さんが殺す歌なんだよ。怖いでしょ?』
(・・・あんまり怖がらないな)
『・・・堕胎のこと?うん。怖いよ。』 『・・・え?堕胎?』
子供の語彙じゃないぞ。姉ちゃんは、5歳児に何を教えとるんだ。 『固い棒で赤ちゃんを、ぎゅるぎゅるっとひっかき出すんだよ。
その後は、色んなゴミと一緒に捨てられちゃうんだ。』 『その通りだけど・・・、よく知ってるなぁ。』 『お腹の中でも、耳は聞こえるんだよ。
すごく痛かったし、すごく怖かったよ。 今でも思い出すと泣いちゃうんだ。 ママは、もうボクのことなんて、忘れちゃったみたいだけど。』
甥の身体には、生まれつき傷跡のような痣が無数にあるのだ。
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