山小屋

235 本当にあった怖い名無し sage New! 2007/02/28(水) 22:10:11 ID:YMRtnXJj0
「山小屋」

4人で登った冬山は途中で大吹雪になった。
ちょうど近くに山小屋があったものの何も無い。
そこで、眠気を抑えるために1人の案が採用された。
「1人ずつ角の人の肩を叩いて回る」

4人ともそれに賛成し、真っ暗な小屋の中を歩いてそれぞれ隅に座った。
1人目が2人目の肩を叩いてから数分経ったとき、1人目の男はある事に気付いた。
「4人目は誰もいない角にいく事になるじゃないか!」
その男が、これでは意味がないと思った瞬間。
だれかの手が自分の肩を強くつかんできた。
男はパニックになった。
こいつは誰なのか!?
4人目が驚かそうとしているのか!?
男は、その手の主を見ようと振り向いた時、そいつの口から声が出た。

「気付かなきゃ良かったのに…」

男は気を失い、次に目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。
ちょうどお見舞いにきていた仲間がいたので、
男はあの時のことを聞いてみた。
「お前が倒れたのがちょうど朝になるころでよかったよ」
どうやら、男が倒れた後も"アレ"は続けられたらしい。
自分以外の誰かと…。

男はそれ以降、山の話になるたびあの恐怖が蘇った。
いまでもこびりつくあの声と、肩に残る手形のせいで…。