赤い部屋

280 本当にあった怖い名無し 2007/03/26(月) 17:05:03 ID:hHRFLa7+0
元ネタはフラッシュの『赤い部屋』で。

このところネット上でこんな噂が流れていた。
『あなたは好きですか?と書かれた赤いポップアップ広告が表示された場合、絶対に消してはいけない』
ポップアップ広告とはパソコンでサイトなどを表示した時に同時に小さなウィンドウで表示される広告の事だ。
何でも噂の広告を消した場合、何があっても死んでしまうそうで、掲示板でもたびたびその広告の話題が上がっていた。
──部屋が血まみれになるんだって! 匿名で誰かが書き込んでいる。
「下らんね。どうせどっかの誰かが作ったウイルスか、ブラクラだろうな」
僕はブラウザを見ながら呟いた。こういう話は、都市伝説として度々見かける。



281 本当にあった怖い名無し 2007/03/26(月) 17:06:09 ID:hHRFLa7+0
人々が学校や会社に行っている中、僕は日中ネットで時間を潰す。
だからネットで話題になるものは大体知っていた。暇なのでたまにネット上の噂などの真偽を調べたりもする。
僕は早速この手の話がデマだと言うことを証明するために様々なサイトを飛びまわる事にした。
平凡なイラストサイトから、アンダーグラウンド系のサイトまで。画面には多くのページが表示された。
「あ、でた」
探し初めて一時間。もっと時間がかかると思っていた僕は以外に簡単に出てきた赤いポップアップ広告を見て単調な声を出した。
「あなたは赤い部屋が好きですか?」そう書かれている。……噂とすこし違うな。
おそらくこれを消すとパソコンに何らかの影響がでるのだろう。
僕のパソコンには最新型のセキュリティソフトがインストールされているし、たとえ新型のウイルスでも自分でなんとかする自信はあった。
これまでに何度もウイルスで破壊されたファイルを復旧した事があるのだ。
僕は広告の右上にある×ボタンをクリックした。どうなるのか?
「なにこれ」
一瞬だけ画面が暗くなったと思ったら、次に画面に表示されたのは暗くて汚らしいどこかの部屋だった。
部屋の隅にパソコンに向かって座っている男が一人。これは……僕?
嫌な汗が首筋を伝った。
盗撮されてる? それともこれは……
ギシッ、とフローリングの床が軋む音がした。それと同時に画面が揺れる。
誰かが近付いてきているのだと分かった。盗撮じゃない。
影が落ちる。帽子をかぶった誰かの影。マウスを握った僕の手を包み込むようにして。
確実に誰かいる。
どうやって入った?
下には両親がいる。窓には鍵をかけている。部屋にも。
声を出そうとした。しかし、出ない。
撮影者は僕の真後ろに立つ。息遣いが聞こえる。はぁ、はぁ。もしかしたらこれは僕の息だろうか。分からない。
不意にカメラに何かが映った。鉈。
横目で見る。鉈。
僕は恐る恐る振り返る。鉈を持つ手が視界に入った。続いて肘。肩。
顔を見るのと、何かが風を切る音がしたのは同時だった。
部屋が、赤く染まった。