- 334 【リカちゃんか、メリーさん】
sage 2007/04/18(水) 00:46:45
ID:loCE92fkO
- 休日に部屋でだらけていたら、電話がかかってきた。
『もしもし・・・私・・・今・・・あなたの家の近くにいるの・・・』
あ。有名な怪談のいたずら電話だなと思った。 今1階、今2階・・・と続きもかかってきた。
オチをどうつけるつもりか、鍵とドアチェーンをかけ雑誌を読みながら待つ。
・・・うたた寝したようだ。
見ると携帯に数件、非通知着信が表示されていた。 『オチ聞きそびれたなぁ』 ♪♪♪♪♪♪♪♪ 『・・・もしもし?』
『最後まで・・私・・・・あなた・・・恨んで・・・』 あ、きた。オチは? 楽しみに聞いていたが、そこで切れてしまった。
『オチ無しかぁ、まぁ鍵かけてたし部屋には入れないわな。 コンビニでも行くか』 財布と鍵だけ持って玄関へ向かう。 ・・・開かない。
『何かひっかかってるんかな?』 ぐいとドアを押して外に出たら・・・ 引っ掛かっていたのは、天井からぶら下がる母親の死体だった。
- 335 インスパイヤされますた
2007/04/19(木) 23:43:53 ID:UgRcGWa40
- 俺は母の顔を認めるとドアを閉めて尻餅をついた。
驚きなんてものじゃない。 なぜだか吐きそうになった。膝ががくがくして立てない。
吐気を必死に押さえつつ、尻餅をついたまま台所から 部屋に戻った。
その時電話が鳴った。俺は飛び上がりそうだった。
俺は玄関の扉を見つめ続けていた。電話機は鳴り続け、 振動で存在感を主張し続けていた。
ポケットの中の電話はいつまでも鳴り続けた。
俺は生唾を飲込み、ポケットから携帯電話を引きずり出して、 着信ボタンを押した。懐かしい、聞き覚えのある、でも俺の
知っているのと全然感じの違う声がこう言った。
『もしもし・・・私・・・今、あなたの部屋の前にいるのよ』
俺は玄関の扉を見つめた。
|