- 144 本当にあった怖い名無し
2006/07/18(火) 13:35:29 ID:cyYk9U2u0
- 四国南部の国立大学にあった美術科の話・・・
今から30年ほど前この科に青銅を使った作品を作ることに長けた4年生の大学生がいた。
彼女は卒業作品を得意な青銅で壮麗な鐘を作ろうとしていたのだ。 毎夜毎夜、彼女は遅くまで大学の旧校舎の美術室に一人で残り、熱心に製作に励んだ。
世間は夏休みに入った。 しかし彼女はこの夏に手を抜けば期限までには自分の納得する形のものは作れないと思い
夏休みも一人大学に泊り込み、製作を続けていた。
そして、8月19日彼女の作品はやっと完成の目処がつくまでに作業工程が進んだ。
- 145 本当にあった怖い名無し
2006/07/18(火) 13:40:39 ID:cyYk9U2u0
- 彼女は少し休憩しようと思い、外に出て草むらに座って夜空を見ていた。
怖いくらいきれいな星空だった・・・。。
彼女が座っていたのは旧校舎の裏側にあたるとこであり・・・ この学校の生徒なら誰でも知っている非常に恐ろしい噂のある場所でもあったのだ・・・。。
- 146 本当にあった怖い名無し
2006/07/18(火) 14:01:49 ID:cyYk9U2u0
- その場所とは数年前に卒業作品を作ろうとしていたある女学生が
友人の心無いいたずらで完成間近だった作品を壊され、それを苦にして旧校舎の
屋上から飛び降りて落下した場所だったのだ。
彼女は作品の完成が間近であることの満足感と開放感に溢れて
そのことを忘れていたのだ。 しかし・・・彼女が空をボーっと見つめていると
校舎の美術室から「ガーーーーン!!!ガーーーーン!!!!」と乱暴に 鐘を叩くような音が聞こえてきたのだ!!!
彼女はびっくりして飛び上がり、一目散で美術室に走っていった!!!
すると、美術室からおさげ髪の女の子が走って出て行く様子が見えた!!
大声で「誰!あんた!!!?」と声をかけたが、彼女は屋上に続く階段の方へ駆け走っていった! 彼女はまず作品を確認しようと教室に入ったら・・・・
無残な鐘の姿があった。。 ・・・・修復不可能なほど変形し、もはや原型の形が無い。。
どんだけ力強く叩いたのだろう・・・あんだけ努力して製作していたのに・・・ ユルサナイ!!!!絶対ユルサナイ!!!!!!!!
彼女は屋上に向かって逃げた犯人を追いかけていった!!!
彼女も噂は聞いたことがあったが、怒りが頂点に達していて噂を忘れてしまっていたのだ。
階段を駆け足で登り、ついに彼女は階段を登りきり、屋上への扉到達した!!
そして、扉を開けたそこには・・・・・・・・誰もいない。。
この階段は屋上だけに続いている階段で途中の階では降りられないのだ。 なぜ??降りてきたとしたら確実にすれ違っているはずなのに・・・・・。。
すると、後ろで屋上の階段へ続く扉がバタンと勢いよく閉まった!!
- 147 本当にあった怖い名無し
2006/07/18(火) 14:09:50 ID:cyYk9U2u0
- そして、目の前に振る返るとおさげ髪の女の子がいたのだ!
!!!!!!?????彼女は混乱した!!!!!
するとその女の子は急にこちらに背を向けて、彼女とは反対方向へ走っていった!
行き着く先は何も無い。このまま行けば屋上の柵にぶつかる・・・と思っていたら 女の子は柵を飛び越えて、落下していったのだ!!!!
彼女は驚いた!!!そして彼女も駆け足でその柵へ向かって走っていった! そして柵から身を乗り出し、下を見ると・・・
女の子が柵の下の壁にくっついているではないか!!? こちらを見上げながらニタリと笑って、すごい速さで壁を登ってきて
女の子は彼女の髪を掴み、そしてそのまま強引に下に引っ張った!
- 148 本当にあった怖い名無し
2006/07/18(火) 14:47:38 ID:cyYk9U2u0
- 彼女も抵抗するが、それでも尋常ではないほどの力で引っ張られ、
彼女は・・・女の子と一緒に屋上から落下した・・・。。
そして、地面に彼女は叩きつけられた!!! 彼女は全身を強く打ち、手は骨折はしているようだが命までは奪われなかったようだ。。
下に草が大量に生えていてそれらがクッションになったようだ。 彼女はまず生きていることに感謝し、全身に痛みが走るがどこか安堵の気持ちもあった。
そして、立ち上がろうとしたときに目の前の旧校舎の壁になにか赤い文字のようなものが見えた。
うん??よく見てみると赤い大きな文字のようだ・・・ 近くではよく分からないので、少し後ろに下がって全体を見たら・・・
「 ユ ル サ ナ イ 」
という文字が大きく書かれていたのだ!!! しかもこれは血で書かれているのだ!!!!!
彼女は驚き、その場を立ち去ろうとしたが足を何かに掴まれた!
おさげ髪の女の子だ!!!!女の子の手は彼女の首の付け根をがっしりと掴み、締め上げた!!!! そのまま彼女はしめ殺されてしまった。
以来、夜中、美術室からは鐘の音が・・・ 壁にはいくら洗っても消えない「ユ ル サ ナ イ」という文字が今でも残っている。
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