トイレの花子さん


257 本当にあった怖い名無し sage 2006/08/15(火) 11:46:34 ID:rkDB1GP10
ある小学校に、こんな噂があった。
3階の女子トイレの、左から3番目のドアを、3回ノックし、
「は〜なこさん」、と言うと、誰もいないのに、返事がかえってくる…というものだ。
ひとりの女の子が、それを試してみることにした。
女の子は、噂にしたがい、「は〜なこさん」、と呼び掛けてみた。
すると…なんとも不気味な声で、「は〜あい…」と返事がかえってきたのだ。
女の子は真っ青になり、悲鳴をあげてトイレを後にした。

それから数日たって日曜日、女の子は、家でひとりで留守番をすることになった。
トイレに行きたくなったので、家のトイレに入り、用をたしていると…、
突然、コンコンコン!と、3回トイレのドアをノックされたのだ。
お母さんでも帰ってきたのだろうか?と思い、「お母さん?」と呼び掛けてみるも、
返事はなく、かわりに、また3回ノックがかえってきただけだった。
女の子はぞっとした。もし家族だったら、呼び掛けたところで返事があるだろうし、
なにより、3回という回数が、あのトイレでの出来事を思い出させたからだ。
そのとき、ドアの向こうから、「は〜なこさん」という声が聞こえてきた。
その声は、あのときの、「は〜あい…」という声に、そっくりだった。
ノックは依然止まらず、ドアの向こうからの呼び掛けもとまらない。
恐怖が限界に達した女の子は、
とうとう、「はあい!!」と、悲鳴に近い声で、返事をしてしまった。

…すると、鍵をしめているはずのドアが、ギ、ギ、と開き、
ドアの隙間から、真っ白く冷たい手がのびてきて、女の子の手をがしっと掴み、こう言った。
「次は、あなたが花子さんになる番よ」。