- 802 本当にあった怖い名無し
sage 2006/11/09(木) 04:18:54
ID:h7CfCg5q0
- 城○町のとある神社で、真夏にA〜Dの四人で肝試しをやる事になった。
肝試しに行く前に怖い話をしてから行く事となったが、Aはどうしても怖い話が思いつかなかった。
元々、この四人は仲が良い訳ではなく、どちらかと言うと他所から転校してきたAは苛められていた。
この怖い話が思いつかなかったAはこの三人が嫌いだったが、学校で臆病者呼ばわりされるのは嫌だったので、ネット等から怖い
話を集めて自分で怖い話をでっち上げる事にした。
勿論、花子さん、ターボババア等と言う、メジャーな話は論外だったので、友人に情報を貰いながら、数日掛けて話を作った。
中には、決して誰にも言うなよ?と念を押してくる奴もいたが、そういうのに限って大して怖くも無かった
だが、その中に一つだけ怖いと思った話があった それは、”生贄”をずっと追いかけてくる怨霊の話。
それに幾つかの話を継ぎ接ぎにして、神奈川の地元ネタを仕込んだ事で、なんとなくリアリティーが出たように感じた。
その話は、満月の夜にその神社の傍にある森(肝試しの場所)の中で死んだ女が、同じ時刻にその場所にいる人間を引き込もうと
するもので、見つけられたら最後、追いかけてくると言う。
それだけなら、後で御祓いすれば良いじゃないかと言う事になりかねないので、森から出られないと言うオマケもつけた。
見つかったら森から出られず、死ぬまで追いかけられる。 で、都市伝説の常として、助かる方法も付け加えておく。
その女が引き込むのは一回に一人。 複数で行った場合、誰かを生贄にすれば自分は助かると言う物だ。
どうしてすらすらとこんな話が思い浮かんだのか判らない 夢にうなされて、目が覚めたときには唐突に話ができたのだ
Aは”俺は文才があるんじゃないか”と喜んだという
- 803 本当にあった怖い名無し
sage 2006/11/09(木) 04:19:23
ID:h7CfCg5q0
- 肝試しの前の話は、基本的に三人とも当たり障りのない話で、Aは色々調べていたおかげで、怖くも何ともなかった。
Aの話だけは当然聞いた事がある奴はいないので、静まり返ったが・・・。
もっとも、この時この三人はAを落としいれようとして、森の中に仲間を配置しており、Aを驚かせてその無様な様を写真に撮ろう
としていた。
そうとも知らないAは、これで肝試しをして終わりだと単純に考えていた。
森に来た四人はそこで、地面に這い蹲っている人影を見つける
こんな夜中に? 四人は、恐る恐る近づく。 そいつはBCDの仲間で森の中に配置されていたはずの奴だった。
がたがたと震え、失禁したそいつは四人を見ると悲鳴を上げて逃げていく。
その後、警察やら救急車やらが集まり、肝試しどころの騒ぎではなくなった。
入院したそいつは、精神に異常をきたし(PTSDと言うらしい)訳の判らない言葉を呟いているだけとなってしまった。 『助けてくれ・・・・・・』
ずっとその言葉を繰り返すだけ。 原因も理由も不明で、何であんな時間にあんな場所に居たのかも判らないままだった
- 804 本当にあった怖い名無し
sage 2006/11/09(木) 04:20:25
ID:h7CfCg5q0
- 示し合わせて自分達の関与がばれる事が無いようにしたが、三人はAの話を思い出して内心震えた。
森に配置した人間は2人なのに、残りの奴は今も行方不明だった。
Aを問い詰めるBCDだったが、そもそも赤目の話自体がAの作り話に過ぎないので、答えようが無い。
ただ、夢に見た話と同じような出来事が起こっていると言う事だけは決して口にしなかった それに、もう一つ話していない事もある
あの時、森の中に入ったのはBCDで、Aは足がすくんで動けなかった。
それは、泣き叫びながら逃げ惑う仲間を追うBCDをじっと見つめる黒い影がある事に気がついてしまったからだ。
真っ赤な瞳のない目だけが、森の暗がりから三人を睨み付けている。 まるで、確認するかのように・・・
そして、Aと目が合うと、口元を耳まで吊り上げるように歪めた 闇の中に赤い二つの目と、三日月の赤い口だけが浮いて見えた
- 805 本当にあった怖い名無し
sage 2006/11/09(木) 04:20:59
ID:h7CfCg5q0
- 神社の森を管轄する神主は、Aに相談を受けて卒倒しそうになったと言う。
赤い瞳の女に関しては、今の神主の祖父から聞かされていた話がある
深い憎しみを抱えて死んだ人間が、生きている者を引き込むのだという 縁起に記されている話だと、森そのものが封印としての効力を持っていたらしい
しかし、近年の宅地造成などで削られた結果、何らかの拍子に封印が壊れたのではないかと神主は言った
100年近く前に漸く鎮めた物を再度封じる力なんて、今の神主にある訳がなかった。
そういう訳で、この森は事件があったとして立ち入り禁止になり、柵で囲まれている。 物理的に封鎖する以外になかった。
しかし、この噂を聞きつけた者が、この森に入って行く事だけは防ぎようがなかったのも事実だ。
毎年、この城○町では行方不明になる人間がいるというが、日本で年間十万人が行方不明となり、神奈川だけでも毎年何十人も行
方不明になっているので、一人二人居なくなっても大して大騒ぎにはならなかった。 子供ならいざ知らず、大人が居なくなってもそう騒がれたりしない。
ましてや、怨霊に連れ去られたなんて話を、警察が信じるわけも無かった
- 806 本当にあった怖い名無し
sage 2006/11/09(木) 04:23:30
ID:h7CfCg5q0
- BCはその後森の近くで見たと言う目撃情報を最後に、以降行方が判らない。
Dは毎晩うなされる様になり、その事件の翌年自殺したと言う。
何かに怯えながら引き篭もったままだったので、ノイローゼで自殺とされたようだ。 行方不明となった者は今現在誰も発見されていない。
また、件の神主もこの話を友人にしてから直ぐに行方が判らなくなり、 その後何人か神社に来たようだが、いつの間にか誰も訪れる者は居なくなり
今は荒れ果てているまま放置されている 時折、この近くで誰かを見かけたと言う噂を聞くが、地元の人間は誰も近寄らなくなっているので
真偽は定かではなかった
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